ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
『アンジオテンシン変換酵素阻害薬』とは?
ここで『血圧の上がる仕組み』の一部、アンジオテンシン変換酵素が関わるところを説明します。
循環血流量(循環血漿量)の低下により血圧が下がると、それを腎臓くんが感知Σ(・ω・ノ)ノ!
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血圧を正常に戻そうと、『血圧が上がる仕組み』が発動٩( ”ω” )و
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腎臓くん(の、傍糸球体細胞)から『レニン』という物質が放出される
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レニンは血中に泳いでいるアンジオテンシノーゲン(アンジオテンシンの前駆物質)をアンジオテンシンⅠ(ワン)に変換する(アンジオテンシンⅠには血圧上昇作用はありません)
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ここで登場~ぱぱらぱっぱぱぁ~🎺
アンジオテンシン変換酵素(肺細胞から放出)が、アンジオテンシンⅠをアンジオテンシンⅡ(ツー)に変換する
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アンジオテンシンⅡは、末梢血管を収縮する作用があり、それにより血圧を上昇させる
さらに、副腎皮質のアルドステロン(ホルモン)の分泌も促進させる
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アルドステロンは腎臓くんに、『ナトリウム(Na)を尿として出さないように』と伝える
カリウムを排泄させて、ナトリウムを回収。ナトリウムが回収される時には、水も一緒に回収される
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その結果、循環血液量が増えて、血圧が上がる
以上、『血圧が上がる仕組み』 わかりましたか?
※血圧を上昇させる仕組みは、他にもあります。
アンジオテンシン変換酵素は、アンジオテンシンⅠをアンジオテンシンⅡに変換するものでしたね。この酵素の働きを阻害することによって、アンジオテンシンⅠがアンジオテンシンⅡに変換されず、それ以降の作用が止められるので、血圧が上がるのを抑えられる、というわけです。
高血圧の方に多く処方されるお薬ですが、心疾患の方にも処方されています。
血圧が上がると心臓にも負担がかかります。心疾患の方に処方されるのは、心臓に負担をかけないようにするためです。